どれも60点
- 2021.03.11
- 出張

●物件の話です。
東京、大阪、福岡と色々な飲食物件を見ますが、どれも60点。
なんだったら全部やりたいくらい。
そもそも20点とか30点の店だったら、物件自体も存在していないはずですし、検討対象にも入っていない。
80点とか90点とかの店だったらあっという間に瞬間的に決断できる会社に取られてしまう。
もちろん瞬間的に選球眼を極めた経営人材が各地にいて、即断即決するという方法もあるし、我々のブランド力に目を付けてくれたデベが優先的にいい場所を提供してくれることもある。
●なんかどれも行けそうな気がします。でも、行けなさそうな気の方がだんだんと大きくなります。性格の問題か?
●考えるべきは60点の物件をどうやって70点、80点に仕上げていくかという話。
色々考えることも多いですが、ブランド力だけで勝てるという時代はとっくに終わっていると思います。もちろんブランドという下地をどう生かすかという話もありますが。
60点プラス
ハード面で言えば、最寄り駅の乗降者数、地域性、店の作り、面の取り方、通りの人の多さ、ライバル店の有無、家賃、設備投資(月々の償却)
ソフト面で言えば、店長の統括能力、販促のやり方、接客のやり方、食材提供の見せ方、コスト(FL、水光熱)管理、営業時間
こんなところでしょうか。これらを駆使して如何に勝率を高めていくか。
●会社規模に応じた戦い方。
小規模の会社あるいは個人事業主の場合、圧倒的にソフト面の強みを活かす戦い方になっていると思います。
単純な話、オーナー兼店長についている(店長や女将目当ての?)お客様をどれだけ増やせるか、そしてオーナー自体がどれだけたくさん働いて人件費を下げるか。
大規模の会社になるにつれて、ハード面でのリスクを取りやすく、ボリュームを取ることにより食材コストや店舗当たりの販促費を落とし、回収期間を長くするやり方をとれると思います(もちろん教育のノウハウもでしょうが)。
我々のような中規模の会社は難しい。
ブランド力のみでの戦いも難しく、FCでない限り小規模会社のような戦い方も難しい。
物件選球眼がすごく求められる規模だと思います。結果、一進一退となりスクラップアンドビルドが基本的戦略になってきます。
●その環境の中、どう戦うか?
一つはFC戦略です。やる気のある人間にブランドと店を任せる。その上で拡大していく先に大規模会社が取れる戦略をとっていけるようになっていきます。でも、それだけで勝ち続けるのは難しい。負ける可能性は低いかもしれないが、勝ち続けれない。
●今やるべきは原点に帰ること。
やはりソフト面を磨き続けることが成功確率を高める唯一の方法だと考えています。
ざっくり分けるなら、
①商品力・・・ターゲットに魅力・価値を提供でき、コスト競争力がある、もしくは高コストを吸収する売上が見込める商品。提供方法含む。
②仕組み・・・売上の波に合わせ人件費をコントロールでき、食材以外のコストに競争力を持たせる仕組み。
③人材力・・・店長や人材教育により、接客面でライバル店舗より集客ができる力。
①+②+③が業態力となってくるでしょうか。
回転ずしとか競合も多いのでしょうが、商品力あるし、食材以外のコスト競争力も絶対高いですよね。
改めて、出店する店舗がソフト面でどこに強みを持つかを徹底的に分析したうえで、見合ったハード面を選ぶ。その作業が改めて必要だと感じます。
●文章多くなってしまい、すみません。
飛行機まで少し時間があったので、脳内整理。。。
●東京出張終わりました~。たくさん臨店できてよかった。海老名だけ行けなかったのが残念~
●もちろん油そば食べましたけど?
頭の中で飲食のこと考えるのが増えてきたな~
通販や新ビジネスもっと考えないと~
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