適正利益なんてない

適正利益なんてない

いやー、かわいいですね。
前に行ったペットショップでみたマルプー(マルチーズ×トイプードルのミックス)です。
何十万円もするのですが、ローンを組めたりとか、サポートしっかりしてたりとかでその場で買いそうになってしまいました。
「月に2回、飲み会我慢するくらいの金額ですよ!」にやられそうになりましたね。笑

●原価はいくらか?
職業柄、必ず考えてしまいます。
いくらくらいで仕入れて、人件費どれくらいかかってて、利益率いくらくらいなのかな?とか。
そんなこと考える人ってどれくらいいるのかな?

●古き良き「商い」の形は変わっている。
大学時代のゼミでは「経営哲学」を学んでいました。
そこで松下幸之助さんなどの経営理念などを学びましたが、彼はこう言ってます。

「利益を生み出せない経営は、社会に何らの貢献をしていないということであり、本来の使命を果たしていない姿である。「赤字は罪悪」といってよい。」
「事業を通じて社会に貢献するという使命を遂行し、その報酬として社会から与えられるのが「利益」である。」

ふむふむ、と。
利益追求が最大命題ではなくても、利益は出さないといけない、と。

そしてこんなことも言ってます。
「仕入れた品物の値段に適正利益を加味して価格を決め、売る。そうしたあたりまえのことをあたりまえにおこなうことが商売繁盛の秘訣である。」

●適正利益って?
松下幸之助さんの時代は、
 ・○○円の金属、○○円の機械、○○円の水道光熱費、○○円の人件費をかけて作った商品に○○円の「適正利益」を追加して○○円くらいで販売しよう!
 ・この価格が安いものが消費者に受け入れられるし、同じ価格でも品質が良ければ当然に売上が増えて利益も出る。
こんな考え方だったのかな、と。

でも、それって日本全体が高度経済成長期で人口も増えてたし、マーケットも増えてたし、なんなら海外製品に負けない品質で輸出も見据えて売上が増えていく前提だから考えられたことだと思います。
もちろん、いまも世界規模で目を向ければ人口は増えてますし、マーケットは大きくなっていると思います。
でも、日本は違います。

●「うまい、やすい、はやい」はない。
この前、あるセミナーの話を聞いたときに引っかかったフレーズです。
今から「吉野家の牛丼に勝つ牛丼チェーンを作ろう!」とは思わないですよね。
吉野家の「うまい、やすい、はやい」には勝てないんです。

ではどうするか?
ここがポイントです。

●「既に存在するマーケットに切り込んでいく、切り口を変えて。」
ということを考えてます。
となると、「仕入れた品物の値段に適正利益を加味して価格を決め、売る。そうしたあたりまえのことをあたりまえにおこなうことが商売繁盛の秘訣である。」では勝てません。
ロットも負けるし、販路もないし、ノウハウもありません。
価格競争力で他社に圧倒的に勝てる新製品を作れるピカピカの工場もありません。

「特別にうまいしストーリーもある、早くはないが料理が運ばれた時の演出がしっかりしている、でも高い」
とか、
「うまいけど高い、でも家まで持ってきてくれる」
とか、
「高いけど、美容と健康にいいし、まずくはない」

そんな商品かな、と思ってます。

●適正価格なんて存在しない
北の達人(https://www.kitanotatsujin.com/)さんの決算です。

粗利率75%!営業利益率22%!
こんな数字の会社もあるんです。

「健康食品とか化粧品なんだから、そんなもんだよね」なんていう人はいますが、そうではありません。
大事なのは、「それでも商品を購入してくれるお客さんがいて、会社が儲かっている」ということです。

やり方は無数にあります。
そして成功している会社も無数にあります。

その中で、いかに前提(今日のブログテーマでは「適正○○」)を疑って、新しいビジネスを組み立てれるか。
可能性は無限大です。

●おせち開発進んでます。
おせちもいい商品作りたいですね!
「うまい、やすい、はやい」にどう勝つか!

●いよいよ来週6月1日!鰻遊記オープン!

コロナ禍の夜明けも近いです。
スタートダッシュ負けないようにしていきましょう!

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