認知バイアスの話
- 2021.06.29
- 雑記

一蘭のラーメンがなぜうまいか?、その大きな要因の一つは味集中カウンターにあるという話です。
あのカウンターに案内されて注文した後にお客さんの目に留まるのは目の前に書いてある「こだわり」です。
辛味トッピングから、スープから、水から麺など、こだわっているものが文章になっています。
始めて行く人はラーメンが来る前に手持無沙汰に何気に目を通して、すっと洗脳されてしちゃいます。
今からこだわった美味しいラーメンが来ると。
それが最高の調味料になっている、という話です。
(どっかで聞いたことあるような、私自身の仮説です。)
認知バイアスとは
簡単に言えば、自分の思い込みとか、周囲の環境で非合理的な判断をしてしまうことです。
●工場で飲むビールはうまい
●高い寿司はうまい
●努力すれば成功する
●バイクは車より安全(過去の実例)
●そうなることは分かってたよ、という後付け
●20万円のものが今だけ98,000円!ってめちゃお得
とかとか。
なんか色々名前がついてたりするのですが、気になった人はググってみてください。
ちなみに、私が釣った魚は一番おいしいです。
試食バイアスと隣の芝生は青く見えてしまうあるある
昨日はかとちゃんぽんの試食でしたが、急遽キヨちゃんぽんを作ってもらいました。
キヨさんが作るというだけで、「こんな味のちゃんぽんが出るだろうな~」なんて思ってしまいます。
これは誰が作るにしてもありうることで、自分は「試食バイアス」といつも言ってます。
意外と目隠しで食べたら分からないものです。
ちなみに、昨日のかとちゃん食堂の試作画像も載せておきます。
お客様にバイアスを与えよう
今日書きたいことは「目をつぶって食べて一番おいしいものを作りましょう」ではありません。
「目で見て、鼻でにおって、耳で聞いて、説明を読んで美味しいと感じさせるように努力しましょう」ということです。
目をつぶって食べて美味しいのは大前提として、きちんとこだわりを伝える努力が大事ということです。
うちの近くにこんなお店があります。
今日の昼に食べたお店
このお店がすごく流行ってておいしいですよ~!という訳ではなく、世のライバルもよく考えているということです。中にはセンスだけで抜群のお店を作る人もいます。
試食バイアスに加えて隣の芝生は青く見える問題もありますが、ライバルも多い中競争に負けず、どう攻めていくかを考える。
大学時代の寮生活でよく聞かされていた「終わりなき旅」、今も続いているようです。